発見!世界遺産 石見銀山<br>大森のまちあるき

過去と現在が交錯する歴史の散歩

石見銀山の町並みがある大田市大森町は、山あいの町。
そして、その町並みは江戸時代の情緒が漂います。
「キレイなところだね。」と話しながら観光を楽しむ人々。
この町は整然としていて、通り過ぎてしまいそうになるけれど、
ちょっと待った。この町には、町民一体となって守り続ける暮らしがあるみたい。
じっくり歩いて見つけてみよう!

ガイドさんと一緒に

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お得に楽しみたい!そんなあなたには、ガイドさんと世界遺産を散策するワンコインガイドがおすすめです。「龍源寺間歩コース」と「大森町並みコース」の2 コースでお楽しみ頂けます。
 
■料金/お一人様500 円(中学生以下は無料)
※飲食代・施設入館料・宿泊代は含まれません。
■お申込み・お問い合わせ/石見銀山ガイドの会

自分で発見“石を見る” まち歩き

①往時、石見銀山の精錬の過程で使われていた“かなめ石”

真ん中が凹んだ形をしているかなめ石は、現在でも様々な用途で活用されています。民家の軒先では盆栽の下敷きとして、玄関先では踏み台として、今なお日常生活において重宝されています。

②石見銀山の町並みを流れる水路に注目

山の方からキレイな湧き水が水路を通って流れてきます。町並みの岩盤を切り取って作られた水路。この町にあるものを使った、“まちづくり” に注目です!

【Pick up】

城上神社の土台の石が変わった形にカットされている、絶妙に石が組み合わさる神社の土台部分。当時の職人の技を感じられる場所を見つけてみるのはいかがでしょうか。

人々が愛した大森の暮らしを辿る
「いも代官ミュージアム」


江戸幕府の代官所跡に立つ資料館。石見銀山ゆかりの採掘工具・鉱石・古文書をはじめ、歴代の代官にまつわる資料などが展示されています。貫禄ある姿で出迎えてくれる門長屋は、江戸時代から変わらぬ姿を保つ貴重な史跡です。収蔵品の多くは、地元住民からの寄贈品なのだとか。大森の歴史や暮らしを大切に想う人々の心までも感じられる場所です。

【幻の土「無名異」の廊下】
褐色がかった赤色が印象的な廊下の壁には、幻の土といわれる無名異が使われています。無名異とは、石見銀山から産出する鉱物から作られた石薬のこと。江戸中期頃までは幕府への献上品のみ生産が許されていた高価な薬でした。真っすぐに伸びる廊下を歩けば、凛とした趣に自然と背筋も伸びるはず。

【渋沢栄一と石見銀山】
石見銀山領を飢饉から救った「いも代官」こと、井戸平左衛門を祭神とする井戸神社の新社殿建立の際には、「近代日本経済の父」渋沢栄一など数多くの著名人から寄付が集まったことを記した資料が残されています。井戸神社の扁額は「勝海舟」の自筆。

いも代官ミュージアム(石見銀山資料館)

住所
大田市大森町ハ51-1

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季節ごとに表情を変える商家
「熊谷家住宅」


かつての石見銀山で重要な役割を担っていた商人・熊谷家。一歩足を踏み入れれば、今なお人々の息づかいまで感じられるかのような空間が広がります。大切な書類を守るための地下蔵や、工夫を凝らした収納など、当時の暮らしを体感してみて。より深く楽しむなら、案内を聞きながらの見学がオススメです。
(所要時間 約30分、事前予約推奨)

【室礼(しつらい)】
季節や行事に合わせた、心地よく快適な空間をつくるための工夫を室礼と言います。熊谷家住宅では、季節や行事ごとにこの室礼に則って家の調度がガラリと変わり、訪れるたびに違った表情を楽しめるのも大きな魅力です。家のあちらこちらに散りばめられた、知的好奇心をくすぐる暮らしの知恵を探してみては。

【夏の「しつらい」の特徴】
襖(ふすま)や障子が葦戸(よしど)となり、御簾(みす)がかかります。畳の上に、網代(あじろ)や藤筵(とうむしろ)が敷かれます。
見た目がさわやかで、風通しが良く、葦戸(よしど)や御簾などは、奥の間に座る主に表が向くように設えられています。

【冬の「しつらい」の特徴】
畳の上に緞通(だんつう)が敷かれ、手あぶりが出されます。御簾は襖に、葦戸は障子に替えられ、あわせて調度も冬仕様に。
※大阪府堺市の文化財に指定されている見本帖をもとに 復原された手織りの緞通。

国指定重要文化財「熊谷家住宅」

住所
大田市大森町ハ63

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心身を整える“しまつ” の作法に
触れる「代官所地役人 旧河島家」


代官所を中心に発展した大森の町には、様々な職業や身分の人々が集まりました。代官所に勤める役人(代官所地役人)であった旧河島家は武家。収納の美学を詰め込んだ屋敷は、商家とはまた一味違った風情を感じられます。ひとつひとつの物を丁寧に扱い、大切に使い切るための“しまつ” の作法。美しさと使い勝手を両立した収納術は圧巻です。

【体感する収納空間 土間つし二階】
「つし二階」とは、江戸~明治にかけて用いられていた建築様式のこと。現代の中二階のような作りになっており、旧河島家には2つの「つし二階」があります。“仕舞う” 収納が展示されている「土間つし二階」は、微に入り細を穿つ日本人ならではの洗練された収納術が見どころです。

【納戸つし二階】
「納戸つし二階」への出入りに使うのは、引き戸の中の階段。狭い階段を上った先には、歴史を感じさせる甲冑や武具などが展示されています。当時の武士の暮らしを今に伝える武家屋敷には、好奇心を掻き立てる仕掛けがいっぱいです!

代官所地役人 旧河島家

住所
島根県大田市大森町ハ118-1

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両縁参りで、明日の自分を
前向きに「五百羅漢 羅漢寺」


御本尊では、生まれ変わりを意味する「胎内くぐり」を体験できます。その後、決められた作法で羅漢さんを参拝すると、悪縁を断ち、良縁を結べるのだとか。また、境内には全国でも珍しい「銭洗い弁財天」があり、弁天池でお金を洗い清めると財運が上がると言われています。江戸時代より信仰される開運スポットで、良い運気を呼び込みましょう。

【五百羅漢像】
“もう一度会いたい” と願う、大切な人に似た羅漢さんが必ず見つかると言われている、石見銀山の五百羅漢。銀山で命を落とした人や祖先を供養するため、20 余年もの歳月をかけ彫刻された五百余りの羅漢さんは、信仰の対象としてだけでなく、石見銀山の石工技術の高さを物語る信仰遺跡としても貴重です。

羅漢寺 五百羅漢

住所
大田市大森町イ804

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【新切間歩】
鉱脈を求めて、ここまで掘る?!川の向こうにある坑道跡。
【福神山間歩】
覗いてみると急カーブ!川の方の鉱脈に向かい掘り進められている坑道跡。
掘り進められたのは1日に30 ㎝ずつ。採掘の跡が残っています。よく見ると、左右の天井の高さが違います。左が実際の手掘りの跡。右は明治時代以降の開発の痕跡で、天井には引っ掻いたような跡があります。
途中見上げると、上の方まで掘り進めた跡や、落盤防止のため、採掘後に掘り戻した跡があります。出口付近に展示された「石見銀山絵巻第二巻」を見ると、往時の仕事ぶりがうかがえます。
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