伝統芸能 “石見神楽”

石見神楽(いわみかぐら)は、島根県西部(石見地方)や広島県などで古くから伝統芸能として受け継がれている
神楽の様式のひとつで、島根県大田市のある石見地方を代表する郷土芸能です。
その年の豊作・豊漁、無病息災を祈願し、神々に捧げる儀式として古くから舞われてきました。
現在も石見地域のお祭りやイベントには欠かせない伝統芸能として、世代を問わず親しまれています。
鮮やかな刺繍で飾られた衣装、響き渡る太鼓や笛のお囃子、そして勇壮華麗な舞は見るものを魅了します。

大田市は、石見地方と出雲地方の境界にあり、上演団体によって「神楽のおもむき」が全く異なる面白い土地です。
さらに、すべて子どもが演じる子ども神楽や、海辺で行われる海神楽など、上演の形態でも多種多様な石見神楽を堪能することができます。

おおだ石見神楽カレンダー♪

石見神楽「演目紹介」

大田市の神楽団体一覧

多根神楽団(たねかぐらだん)

所在 島根県大田市三瓶町多根
概要

多根神楽は、明治の中頃多根佐比売山神社の宮司により神職の舞を村人に伝授したのが始まりである。
大正・昭和初期と受け継いで来たが、昭和16年頃(戦時)から舞人が減少し伝承がおぼつかなくなる。
その後、昭和41年時の青年団員数名の有志が発起し神楽を復活させた。
昭和54年には、アメリカディズニーランド日本祭りで公演し日米文化交流に大きな役割を果たした。
国立公園三瓶山の麓で生まれ育った伝統ある郷土芸能多根神楽を後世に伝えたいと、団員一同が一生懸命に練習に取り組んでいる。

  • 市指定無形民族文化財(昭和56年2月18日)
  • アメリカのディズニーランドへの親善公演

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三瓶山神代神楽社中(さんべやまじんだいかぐらしゃちゅう)

所在 島根県大田市三瓶町志学
概要 昭和4年に波多神社宮司「勝部正範」氏によって教えを受ける。
太平洋戦争で一度中断したが、昭和46年に復活。
最近は、子どもたちも多数参加して、年間を通じて活動を続けている。

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刺鹿神楽団(さつかかぐらだん)

所在 島根県大田市久手町刺鹿
概要 昭和53年に刺鹿地区の有志により結成し、年間十数回の興行をこなしていたが、ここ数年団員数の減少により、地元刺鹿神社での奉納のみの活動であった。
しかし近年、新入団員の加入により、共演大会等への参加も増えている。
奥飯石系(六調子の優雅な舞い)の囃子に乗り日御碕、芝左、悪切り等奏楽に合わせた伝統的な舞を受け継いでいる。

大江高山神楽社中(おおえたかやまかぐらしゃちゅう)

所在 島根県大田市大代町八代
概要

戦後間もない昭和23年頃、邑智郡川本町の三谷神楽団より石見六調子神楽の教えを受け、
地元大代町の山邊八代姫命神社(やまべやしろひめのみことじんじゃ)の氏子有志により神楽団を結成。
昭和29年、浜田市細川衣装店にて衣装一式を作った際、初代店主より「大江高山神楽社中」の名前をいただく。
現在、浜田市に古くから伝わる石見八調子神楽・長浜神楽社中のご指導をいただき、これまでの伝承も継承しつつ、石見神楽の源流を追及すべく、日々研鑽に努めている。

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忍原神楽団(おしばらかぐらだん)

所在 島根県大田市川合町忍原
概要 忍原神楽の発祥は、三百余年前とも言い伝えられ古い歴史がある。
記録では明治中頃にとなりの萩原村(現水上町萩原)の竹内師匠より再び指導を受け復活。
一時戦争で中断も、昭和22年より現在の忍原神楽団が誕生、今に引き継がれている。

大屋神楽社中(おおやかぐらしゃちゅう)

所在 島根県大田市大屋町大屋
概要

大屋神楽社中は明治5年、宅野八幡宮宮司「金築正直」氏の指導で結成された。
地元の協力もあり、一度も絶えることなく今に伝えられている。
舞の特徴は、神事として舞われる出雲神楽(六調子の優雅な舞い)と、ショー的な要素が色濃く反映された石見神楽(八調子のテンポの速い舞)の折衷的な舞である。
大田市の姉妹都市でもある韓国の大田広域市でも公演を行い、神楽を通じた国際交流定着への一環を担う。

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土江子ども神楽団(つちえこどもかぐらだん)

所在 島根県大田市長久町土江
概要

明治12年「土江舞子連中」として結成された古い伝統をもつ。しかしながら昭和の時代に次々と中断。
平成に入ってから子供神楽団の復活を願う声が高まり、平成12年、土江自治会、若者会、子供会が中止となって復活した。
大人顔負けの堂々とした舞に、観客は驚き、声援をおくる。
平成15年には韓国大田広域市において、姉妹都市四カ国青少年文化交流会に参加。
平成17年には愛地球博覧会の「日本の伝統文化」へ参加した。

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宅野子ども神楽保存会(たくのこどもかぐらほぞんかい)

所在 島根県大田市仁摩町宅野
概要

社中としてではなく、宅野地区の小中学生全てを対象に宝暦年間(江戸時代1751~64)から270年続く、「宅野子ども神楽」の保存活動を行う。
このような形での活動は県内でも珍しい。平成7年3月には島根県文化奨励賞を受賞した。
親から子、子から孫へと受け継がれる伝統芸能は、まさに郷土の誇りである。

宅野神楽団(たくのかぐらだん)

所在 島根県大田市仁摩町宅野
概要

平成24年5月に、「宅野子ども神楽」のOBの「もう一度神楽を舞いたい!」「子供たちにもっと刺激を与えたい!」という熱い思いのもと結成された。
子ども神楽との競演など、日々精力的に活動を続けている。

温泉津舞子連中(ゆのつまいこれんちゅう)

所在 島根県大田市温泉津町
概要 平成9年、温泉津に神楽社中を作ろうと、地元の若者が集まり、結成。
結成当初は「温泉津町神楽同好会」という名称で、地元の敬老会やイベントなどで神楽を披露していた。
平成14年に地元の援助によって神楽幕を購入した際、「神楽の原点を失わないように」と古い神楽団の呼び名である舞子連中の呼称を用い、「石見神楽温泉津舞子連中」に改名した。
これまでの主な出演は、地元神社例祭を始めとし、毎年夏の海神楽、島根ふるさとフェア、温泉津温泉夏祭、関西町人会、各種イベントなど。
出演回数も年々増加傾向にあり、温泉津の神楽団として定着してきた。

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