沖泊地区に残されている貴重なもの
温泉津町にある沖泊の湾内には、船を係留するための鼻ぐり岩が多数残されています。
鼻ぐりとは牛の鼻輪のことですが岩に穴を開けたもののほか、杭のように岩を立てた棒状のもの、臼石の形をしたものと形状はさまざまです。人為的に造られたその岩の群集が、かつては一体に四百余りもあったといいますが、現在はこの沖泊地区に見られるだけで、静かに自然の風景に溶け込みその歴史を物語っています。
上記の画像は岩盤に丸く、もしくは隅丸方形状に溝を深く掘り込むことによって、太くて低い円柱状の突起部をつくりだしたもの。「円柱状」または「臼状」タイプと呼べる。地元では、「臼石」と呼んでいる。沖泊で撮影。